こんにちは、碧です。
結婚披露宴をされるお二人と司会者は、必ず打ち合わせをします。
でもお会いできるのは基本的に1度だけで、打ち合わせの時間も限られています。
その中で、どれだけの話を引き出すことが出来るか。
どれだけ新郎新婦お二人に対して誠実に接することができるか。
婚礼司会者の“ひとつの課題”でもあるかと思います。
目次
婚礼司会者は披露宴の打ち合わせでどんな事を聞くのか?
先程も少し書きましたが、新郎新婦お二人との打ち合わせは基本的に1度だけです。
(2度ある結婚式場もあります)
打ち合わせの制限時間は1時間~1時間30分で、ほとんどが1時間30分です。
「はじめまして」から「ありがとうございました」までを含めて1時間30分です。
その限られた時間の中で、どんな事を聞くのかをザックリですが紹介していきます。
披露宴の進行
まずは1番重要な“披露宴の内容”を聞きます。
婚礼司会者は、進行の流れにそってアナウンスしていくので、披露宴の頭から結びまでの流れをお二人から聞く必要があるのです。
お二人がウエディングプランナーさんと事前に話し合って決まった内容を聞きながら《披露宴の進行表》という用紙に、婚礼司会者が清書していきます。
打ち合わせ日は、結婚式当日の2週間前~1ヶ月前ぐらいに設定されるので、もしかしたら内容が未決定な部分もあるかも知れません。その箇所は空欄にするか保留と書いておきます。サプライズにしたいと思っている大事な事を漏れることなく記入していきます。
進行表が書き終わる頃には、お二人が披露宴で楽しみにしている部分が見えてくると思いますよ。
新郎新婦のプロフィール取材
結婚披露宴で、新郎新婦のプロフィール紹介を司会者がしているシーンを見た事はありませんか?
司会者が紹介するとなれば、お二人の“お生まれ”や“生い立ち”。
“出会い”や“馴れ初め”などを取材しなくはなりません。
ついさっき初めて会った司会者にプライベートな話をするなんて、お二人にとっても簡単ではないですよね。
そんな時に役立つのが《プロフィールシート》です。
新郎様用・新婦様用・二人の出会から馴れ初め用と3枚1セットのものや、全ての項目が1枚になっている用紙で、司会者との打ち合わせまでに記入してくれています。
忙しくて未記入、または抜けている箇所がある時は司会者がその場で聞きながらプロフィールシートを埋めていきます。
その時の取材が、のちにプロフィール文章を作成する重大な資料になるのでしっかり聞かないといけません。
婚礼司会の打ち合わせスケジュール
つぎは時間単位のスケジュールをご紹介します。
例):
12時00分から打ち合わせスタート予定
打ち合わせ時間は1時間30分
新郎新婦は13時30分から音響担当さんと打ち合わせ予定
上記の例をみると新郎新婦お二人は13時30分から予定があるので、司会者との打ち合わせが延びてはいけませんね。そこがポイントです。
それでは具体的に私がどんな時間配分で打ち合わせしているかを紹介します。
11時40分:ホテルに到着・事務所に挨拶
11時45分:プランナーさんに資料一式をもらい、新郎新婦の情報を聞く
12時00分:新郎新婦お二人と、打ち合わせスタート
12時02分:挨拶・雑談・打ち合わせの流れの説明
12時10分:お二人のお話しを聞きながら進行表に清書
12時45分:お二人のプロフィールの取材
13時05分:手作りアイテム・ドレス等衣装の決め手を聞く
13時15分:連絡先の交換
13時20分:プランナーさんに引き継ぎ
13時25分:お二人に挨拶・打ち合わせ終了・音響担当さんと交代
13時30分:プランナーさんと事務所に挨拶して帰る
打ち合わせでの注意点
時間配分に気を付ける
先程のスケジュールを見ると意外に時間が足りないことがわかると思います。
遅刻などでスタート時間が遅くなったとしても、音響担当さんとの打ち合わせもあるので、よほどの遅延でない限り司会者が調整しなくてはなりません。
また、進行の話やプロフィールの取材でも、司会者の思い通りに話が進むとは限りません。
話が盛り上がることでどうしても時間が足りなくなる時があります。
そんな時は、連絡先を交換するので後ほど新郎新婦とメールか電話で確認します。
でも一番良いのは時間内に全部聞くことですね。
お二人との会話の相性もあるので最初は難しいかもしれませんが、頑張りましょう。
新郎新婦の気持ちを汲み取る
打ち合わせ時間が短いからと言って、司会者だけがガンガン突き進むのはダメです。
新郎新婦がどんな披露宴にしたいのかしっかり聞きましょう。披露宴の内容以外にも司会者に伝えたい事もあるはずです。人見知りの性格で話すことが苦手な場合もあるので、どれだけ時間が足りなくてもお二人の気持ちを汲み取って丁寧に接することを心がけてください。
「あの司会者さん、私達の話ぜんぜん聞いてくれなかった」と、クレームが入り司会者変更になったケースもあるそうです。
司会者はあくまでも取材する側ですから、お二人が気持ちよく話せる雰囲気を作ってあげましょう。
声の大きさや言葉遣いに気を付ける
細かいことですが打ち合わせ中の声の大きさには注意してください。
打ち合わせ場所はホテルのサロンで行われることが多いですが、隣や奥に他のお客様もいらっしゃいます。ウエディングプランナーさんが聞き耳を立てているかも知れません。
大きな声は勿論NGですが、言葉遣いにも気を付けてのぞんでください。
打ち合わせで1番大事にしていること
実は私、婚礼の打ち合わせがとても好きなんです。
今日はどんなお二人と会えるのかな~。
どんな披露宴にしたいのかな~。など考えるとワクワクしますし、実際にお二人にお会いすると面白い話もたくさん聞けるので、そんな打ち合わせが大好きなんです。
そんな私が打ち合わせで1番大事にしていることがあります。
それは“安心してもらうこと”です。
たった1時間30分しか話せない相手に結婚披露宴に司会を任せるわけですから、安心して信頼してもらわないといけません。
新郎新婦お二人に安心して任せてもらえるように
“お任せください”
“精一杯務めさせていただきます”
そんな思いを込めて打ち合わせにのぞんでいます
いかがでしたでしょうか?
婚礼打ち合わせは時間配分が重要なポイントですね。
自分よがりな打ち合わせはダメだけど、ダラダラ聞いている時間もありません。
常に時間を意識して、安心感を与えながら、聞きたい事を聞く。
そのバランスをうまくとりながらお二人との打ち合わせを進めていってください。
打ち合わせは婚礼司会者の“ひとつの課題”です。
一緒に頑張りましょう!
この記事では婚礼司会者としてデビューをしたい。
またはデビューしているけど、新郎新婦との打ち合わせがいつも難しく感じる。
時間内に終わらない。そんな悩みを持った方に読んでいただけたら嬉しいです。